ドラッグストアの店頭でお客様によく受けるご相談です。
痛み止めをすすめることが多いですが、痛み止めを服用し続けることに不安を抱く方も多いです。
わたし自身も、薬の長期服用はおすすめしません。
そこで薬以外の頭痛対処法と頭痛を予防するサプリメントをご紹介いたします。
予防することで症状が起きなければ、痛み止めを服用する必要もありませんからね。
まずは頭痛の原因から確認していきましょう!
頭痛の原因
- 一次性頭痛
いわゆる”頭痛もち”の頭痛です。
特にはっきりとした原因があるわけではないですが、繰り返し起こります。
最も多いのが緊張性頭痛で、頭部の血行が悪くなることで起こります。
頭部や首筋が締め付けられるように痛むのが特徴です。
肩こりをよく伴います。²⁾
ストレスが多い人、長時間のパソコン作業をする人に多くみられます。
次に多いのが片頭痛で、収縮した脳の血管が炎症を起こし、腫れて拡張することが原因です。
脈拍に合わせて痛むのが特徴です。
吐き気、まぶしさ、あくびなどの症状を伴うことが多いです。²⁾
原因はストレスや疲労のほか、女性に多いことから女性ホルモンが関わっていると考えられています。
- 二次性頭痛
何らかの病気が原因で起こる頭痛です。
二次性頭痛を起こす病気には脳腫瘍、くも膜下出血、脳出血、脳梗塞などの深刻な病気もあります。
いつもと違う激しい頭痛や手足のしびれを伴うときは、すぐに受診が必要です。
一次性頭痛の対処方法
緊張性頭痛の場合、
蒸しタオルなどで首や肩の筋肉を温めたり、ゆったりした入浴や適度な運動で
血行を促すことがオススメです。¹⁾
片頭痛の場合、
こめかみを冷やし、安静にしましょう。
アルコールやチョコレートなど、血管を拡張させる食品は控えましょう。¹⁾
頭痛予防に役立つサプリメント4選
- ビタミンE
- レシチン
- マグネシウム
- ビタミンB₂
末梢血管を拡げて血行を促すビタミンE、脳内の血流をよくするレシチンは緊張性頭痛の改善に有効です。¹⁾
血液循環を調整するマグネシウム、脳のエネルギー代謝に欠かせないビタミンB₂には頭痛の予防効果があるといわれます。¹⁾
まとめ
頭痛は、現代人には付きものであるストレスや疲労、パソコン作業などが原因となっていることが多いです。
そういった環境を変えることは難しく、”頭痛もち”にはつらい社会です。
今回上げたような非薬物療法で長期に続けられる対処法を見つけ、
症状を緩和し、頭痛とうまく付き合っていけるようになって頂ければと思います。
緊張性頭痛は血行を促すサプリメント、片頭痛は血管の拡張を抑えるサプリメントをおすすめします。
緊張型頭痛 | 片頭痛 | |
痛み方 | 圧迫感や締めつけ感、頭~首にかけた両側 | 拍動性(脈打つ)、片側に起こることが多い |
よく伴う症状 | 肩こり | 吐き気、まぶしさ、あくび |
楽になる行動 | 温める、ストレッチをする | 冷やす、目を閉じる、安静にする |
悪化する行動 | ー | 入浴や階段の昇降など、心拍数の上がる行動 |
サプリメント | ビタミンE、レシチン | マグネシウム、ビタミンB₂ |
参考文献
1)サプリメント健康事典、一般社団法人 日本サプリメント協会
2)OTC医薬品の比較と使い分け、羊土社